【要点】

・米ジョンズ・ホプキンス大学と英インペリアル・カレッジ・ロンドンの研究者らが、地震計(seismometer)を用いて再突入デブリを追跡する手法を示した。
・宇宙デブリが超音速で大気圏に突入する際に発生するソニックブーム(衝撃波)が地面を振動させ、地震計ネットワークで検知できる点を利用する。
・研究では、2024年4月2日に米カリフォルニア上空で再突入した中国の宇宙機モジュールの事例を解析対象とした。
・南カリフォルニア地域の地震計ネットワーク(100台超と報告されている)を用い、検知地点と時刻情報から飛行経路を推定した。
・推定された実際の飛行経路は、軌道情報に基づく事前予測と比べ、約25マイル程度のずれがあった可能性が示された。
・信号強度の解析により、高度変化や分解(破砕)過程の推定にもつながると説明している。
・同手法は、落下地点周辺での回収や安全対応の迅速化に加え、有害物質を含む可能性がある残骸への対応にも活用余地がある。
・研究成果は、学術誌Scienceに2026年1月22日付で掲載された。

【編集部コメント】

再突入予測は軌道観測に依存し、大気圏突入後の追跡は不確実性が残る。地震計ネットワークを活用した手法は、既存インフラを用いて落下後の経路推定を補完し、回収やリスク評価の実務を支える仕組みとして位置付けられる。

【出典情報】

公式リリース
Johns Hopkins University: Scientists devise way to track space junk as it falls to Earth
Scientists devise way to track space junk as it falls to Earth

参照情報(報道)
Science News: Seismometer track space junk shock wave
Science News
AP News: Space junk seismic booms
AP News