【要点】
・ロシア国営原子力企業ロスアトムが、深宇宙探査用の高出力プラズマ推進エンジンの試作機開発を完了したと発表した。
・開発されたのは磁気プラズマ方式の推進機で、実験室レベルの試験において推力6N以上、比推力100km/s(10,000秒相当)を達成した。
・最大300kW級の大電力で作動する設計であり、従来の化学推進に比べて圧倒的な燃費効率を実現する。
・同社は、この技術により火星への飛行時間を片道30〜60日に短縮し、乗員の放射線被ばくリスクを大幅に低減できるとしている。
・試験環境として、宇宙空間を模擬できる直径4m・全長14mの大型真空チャンバーを整備し、本格的な性能評価に着手した。
・一部報道では「30日で到達」という点が強調されているが、技術的には大電力電源(原子炉等)との統合が実用化の鍵となる。
【編集部コメント】
対象週で拡散した「火星30日」論は、2025年のロスアトム公式発表(30〜60日)を土台にした再報の色彩が強い。推進性能の真価は、電力源や熱制御を含むシステム実証と、第三者による検証の積み上げで評価される領域に位置付けられる。
【出典情報】
公式リリース
Rosatom: Rosatom scientists developed prototype plasma rocket engine for deep-space missions
Rosatom scientists developed prototype plasma rocket engine for deep-space missions
参照情報(報道)
HOKANEWS: Russia shocks space race, claims plasma engine
HOKANEWS