【要点】

・英VCのSeraphim Spaceの報告によると、2025年の世界の宇宙技術分野への民間投資額は前年比48%増の124億ドルに達した。
・特に2025年第4四半期(10-12月)だけで38億ドルが投資され、2021年の過去最高額を更新する記録的な年となった。
・国別では米国が73億ドルと全体の約6割を占め、国防総省のミサイル防衛構想(Golden Dome等)に関連する案件が牽引した。
・投資トレンドの主流は「打ち上げ能力(ロケット)」の拡充と、AIを統合した「防衛・インテリジェンス」関連の宇宙インフラである。
・2026年の展望として、AIのオンボード化(エッジコンピューティング)、各国の主権衛星網整備、およびSpaceXのIPO観測が成長材料に挙げられた。
・一方、欧州市場の伸びは相対的に緩やかであり、中国市場は約20億ドルの投資規模を維持している。

【編集部コメント】

宇宙インフラが安全保障と経済の両面で「戦略資産」として扱われる流れが、投資家の判断軸を変えつつある。防衛需要や主権衛星整備が市場の下支えとなり、AI実装や打ち上げ能力の増強が民間資金を呼び込みやすい構図と位置付けられる。

【出典情報】

公式リリース
Seraphim Space: Seraphim Space Index: Q4 2025 — Quarterly Review of Global Private Investment
Seraphim Space Index: Q4 2025 — Quarterly Review of Global Private Investment

参照情報(報道)
Reuters: Space sector eyes further investment growth in 2026 after record year
Reuters
BrandsIT: 12.4bn USD in space armaments and AI are reinvigorating the space sector
BrandsIT