【要点】
・マレーシア宇宙庁(MYSA)のアズリカミル・ナピア長官(Dato’ Azlikamil Napiah)は、同国の宇宙産業が急速に進展しており、地域経済における役割が拡大していると発表した。
・MYSAのデータによると、2017年から2023年の間に新たに79社の地元企業が宇宙セクターに参入し、ダウンストリーム(衛星データ利用)からアップストリーム(製造・打ち上げ関連)へと活動領域を広げている。
・国家能力強化の一環として、パハン州における「スペースシティ(Space City)」建設を含む大規模宇宙インフラ開発が進められている。
・このプロジェクトは、国内総生産(GDP)を約1%押し上げ、100億リンギット(約3400億円)規模の経済効果をもたらすと試算されている。
・また、アズリカミル長官はASEAN地域内の協力強化を掲げ、現在6つの加盟国と共同で、持続可能な地域宇宙エコシステム構築に向けた技術イニシアチブを進めていることを明らかにした。
・これらの取り組みの詳細は、2026年2月2日からシンガポールで開催される「Singapore Space Summit 2026」において正式に発表・議論される予定である。
【編集部コメント】
マレーシアは「2030年宇宙産業戦略計画(SISP 2030)」の下、独自射場建設の検討や製造拠点整備を含む宇宙産業基盤の強化を急速に進めている。今回の「スペースシティ」構想は、単なる研究施設ではなく、経済特区型の産業集積地を目指す点が特徴だ。タイ、ベトナム、インドネシアと並び、ASEANにおける宇宙ハブの座を巡る競争が本格化していることを示す動きといえる。
【出典情報】
参照情報(報道)
Malaysia’s rapid progress in space technology and its growing role within the regional space economy (Space and Defense / MySecurity Media)
https://spaceanddefense.io/malaysias-rapid-progress-in-space-technology-and-its-growing-role-within-the-regional-space-economy/
Malaysia Takes Part In Space Summit 2026 (Business Today Malaysia)
https://www.businesstoday.com.my/2025/11/12/malaysia-takes-part-in-space-summit-2026/