【要点】

・インドのベンチャーキャピタルArkam Venturesは、最新レポート「India Spacetech 2026」を発表し、インドの宇宙経済(Space Economy)が現在の約130億ドルから、2030年までに400億ドル(約5.8兆円)規模へと急拡大するとの予測を示した。
・この成長により、インドは米国、中国に次ぐ「世界第3位の宇宙技術経済圏」になると見込まれている。
・レポートによると、過去5年間で300社以上の宇宙スタートアップが登場しており、ISRO(インド宇宙研究機関)による民間企業支援や技術移転の拡大が、この勢いを後押ししている。
・2030年までの具体的な数値目標として、民間企業による年間40〜45回の打ち上げ実施、世界全体の地球観測(EO)衛星の約3分の1の製造、および今後5年間で30億〜35億ドルのVC・PE投資流入が予測されている。
・Arkam Venturesのラフール・チャンドラ・マネージングディレクターは、ロケット打ち上げ、宇宙状況把握(SDA)、EO衛星製造などの分野で、世界トップ10に入るインド企業が少なくとも5社出現する可能性があると述べている。

【編集部コメント】

インド政府はこれまで「2040年までに400億ドル」という宇宙経済目標を掲げてきたが、今回のVCレポートはそれを「2030年」に前倒しで達成可能とする強気な見通しを示した点が特徴だ。Skyroot Aerospace(ロケット)やPixxel(地球観測データ)といったユニコーン候補が育ちつつあり、ISROが自らの開発主体としての役割を縮小し、「プラットフォーマー」へと転換していることが、この急成長シナリオの重要な前提条件となっている。

【出典情報】

参照情報(報道)
Startups to Push India to Third-Largest Space Economy Valuing $40 bn: Arkam Report (Entrepreneur India)
https://www.entrepreneurindia.com/blog/en/news/startups-to-push-india-to-third-largest-space-economy-valuing-40-bn-arkam-report.58949

India to become third largest space-tech economy by 2030: Report (The Hindu)
https://www.thehindu.com/news/cities/bangalore/india-to-become-third-largest-space-tech-economy-by-2030-report/article70542388.ece