【要点】

・米宇宙軍の宇宙システム軍団(SSC)は、静止軌道(GEO)向けの次世代近傍監視衛星プログラム「RG-XX」において、軌道上での燃料補給(Refueling)機能を設計上の必須要件(Mandate)とすることを明らかにした。
・これは、従来の使い捨て型であったGSSAP(静止軌道宇宙状況監視プログラム)衛星とは異なり、燃料補給によって衛星の寿命を延ばし、より頻繁でダイナミックな機動(マヌーバ)を可能にすることで、敵対的な衛星の動きを追跡しやすくする狙いがある。
・一方、民間ではSpaceXのイーロン・マスクCEOが1月26日、大型ロケット「Starship」の次期フライトを約6週間後(3月上旬)と予告し、2026年内に地球周回軌道上での「船間燃料移送(Ship-to-ship propellant transfer)」実証を行う意向を示している。
・Starshipによる燃料移送は、NASAのアルテミス計画(有人月面着陸)の成功に不可欠な技術であり、2026年は官民双方で「宇宙でのガス欠防止(Gassed up)」に向けた動きが具体化する年となる。
・また、宇宙軍はRG-XXの調達において、単一の勝者を決めるのではなく、資格を持つ複数のベンダーにその都度タスクを発注する「ローリング方式」を採用する方針である。

【編集部コメント】

POLITICOのタイトル「Gassed up(燃料満タン)」が示唆するように、今週は「宇宙での給油」がトレンドとなった。
特に宇宙軍がRFP(提案依頼書)レベルで「給油口を付けろ」と要求し始めた点は、Orbit Fabのような「宇宙のガソリンスタンド」企業や、衛星バスメーカーにとって巨大な市場シグナルとなる。
使い捨てが当たり前だった衛星運用が、航空機のように「給油して飛び続ける」運用へとパラダイムシフトする転換点といえる。

【出典情報】

参照情報(報道)
Space Force envisions rolling awards for new RG-XX neighborhood watch satellites (Breaking Defense)
https://breakingdefense.com/2026/01/space-force-envisions-rolling-awards-for-new-rg-xx-neighborhood-watch-satellites/

Elon Musk gives an updated timeline for 1st Starship launch of 2026 (USA Today)
https://ca.news.yahoo.com/elon-musk-gives-updated-timeline-221838607.html

Updates: Starship Flight Milestones (SpaceX Official)
https://www.spacex.com/updates