【要点】

・ヴァンデンバーグ宇宙軍基地(SLD 30)の司令官ジェームズ・T・ホーン3世大佐(Col. James T. Horne III)は、同基地の2026年以降の優先事項を概説した新しい戦略計画を発表した。_x000D_
・計画の主眼は、国家防衛および商業宇宙活動の拠点として、増大する打ち上げ需要に対応するための「運用能力の拡大(full-spectrum operations)」にある。_x000D_
・具体的には、宇宙港のスループット(処理能力)の拡張、射場および試験支援の強化、飛行場運用の拡大、そして重要インフラの抗堪性(レジリエンス)強化が挙げられている。_x000D_
・ホーン司令官は、既存インフラの多くが旧来の時代に合わせて設計されたものであると指摘し、積極的な自動化とデータ駆動型の意思決定を導入することで、労働集約的なプロセスからの脱却を図る方針を示した。_x000D_
・また、ガーディアン(宇宙軍兵士)、空軍兵士、民間職員に対する教育や専門能力開発への投資も重点項目として盛り込まれている。

【編集部コメント】

この記事の「Strategic Plan」は、ワシントンの宇宙軍司令部が出した全軍レベルのものではなく、西海岸の射場(ヴァンデンバーグ)独自の近代化計画を指す。
SpaceXなどが週単位で打ち上げを行う現状に対し、基地側の設備や運用プロセス(多くは冷戦期の名残)が追いついていないという課題意識が読み取れる。
「労働集約型から自動化へ」というフレーズは、高頻度打ち上げ時代における射場運営の必須条件といえる。

【出典情報】

公式リリース Vandenberg SFB announces new strategic plan (U.S. Space Force / Space Launch Delta 30)
https://www.spaceforce.mil/News/Article-Display/Article/4390373/vandenberg-sfb-announces-new-strategic-plan/

参照情報(報道)
Vandenberg SFB announces new strategic plan (Santa Maria Times) https://santamariatimes.com/news/local/military/vandenberg/vandenberg-sfb-announces-new-strategic-plan/article_e85c2d36-db1a-11ef-9365-fb4059048386.html