【要点】
・米RTX社(旧Raytheon)は、米宇宙軍向けの「次世代GPS運用管制システム(OCX)」において、外部ネットワーク接続を担う「B-WAN(Black Wide Area Network)」の最終確認試験(Run For Record)を完了したと発表した。
・今回のテストは、OCXがサイバーセキュリティ要件を満たしつつ、未分類(Unclassified)の外部インターフェースと安全に接続できることを実証するもので、要件合格率は100%であったとされる。
・OCXプロジェクトは当初の予定から数年遅延し、数十億ドルのコスト超過により「国防総省で最も問題のあるプログラム」の一つとされてきたが、2025年7月の「Block 1 & 2」納入に続き、着実に実運用へのステップを進めている。
・現在、OCXは宇宙軍による運用受入試験のフェーズにあり、今回のB-WANテスト完了により、2026年後半に見込まれる完全な運用開始(Operational Acceptance)に向けた技術的なハードルの一つをクリアした形となる。
・OCXが稼働すれば、最新のGPS III衛星が持つ耐ジャミング信号(Mコード)などの機能をフル活用できるようになり、対宇宙作戦における抗堪性が大幅に向上する。
【編集部コメント】
ご提示の記事(RTX delivers…)は2025年7月の「納入(Delivery)」を報じたものだが、巨大システムゆえに「納入=即稼働」とはならず、半年以上の検証期間を経て現在に至る。
1月30日のテスト完了は地味ながら、「外部とつないでもハッキングされない」ことを証明する重要なマイルストーンだ。
2026年は、長年の「お荷物プロジェクト」がついに戦力化される節目の年になりそうだ。
【出典情報】
参照情報(報道)
Raytheon completes testing on USAF GPS OCX controls (Military Embedded Systems)
https://militaryembedded.com/comms/test/raytheon-completes-testing-on-usaf-gps-ocx-controls
Space Force begins testing of first OCX software blocks for GPS sats (Breaking Defense) ※背景情報
https://breakingdefense.com/2025/07/space-force-begins-testing-of-first-ocx-software-blocks-for-gps-sats/