【要点】
・米宇宙軍(USSF)と米南方軍(SOUTHCOM)は2026年1月21日、アリゾナ州デビスモンサン空軍基地で「Space Forces Southern(SPACEFOR-SOUTH)」の編成完結式(activation ceremony)を挙行した。
・同部隊は2025年12月1日付で正式に発足しており、初代司令官にはブランドン・P・アルフォード大佐(Col. Brandon P. Alford)が就任した。
・SPACEFOR-SOUTHは、中南米およびカリブ海地域における宇宙作戦の統合を担い、衛星通信、PNT(測位・航法・タイミング)、宇宙領域把握(SDA)などの能力を統合軍に提供する。
・同部隊は発足直後から地域作戦を支援可能な体制にあり、南方軍の作戦計画・即応能力の強化に寄与することが期待されている。
・チャンス・サルツマン宇宙軍作戦部長は式典で、「宇宙(の支援)なしではキルチェーンは完結せず、戦略的優位性も霧散する」と述べ、同部隊が地域の平和と安定に不可欠であることを強調した。
・部隊章には南十字星(サザンクロス)があしらわれ、南半球への注力と、稲妻による迅速な支援能力が象徴されている。
【編集部コメント】
宇宙軍の地域コマンド(Component Field Command)としては、CENTCOM(中東)、INDOPACOM(インド太平洋)、EUCOM(欧州)、CYBERCOM(サイバー)に続く設立となる。
中南米・カリブ海地域はこれまで宇宙領域での存在感が限定的だったが、SPACEFOR-SOUTHの発足により、宇宙が作戦計画の初期段階から組み込まれる体制が整いつつある。
中露が影響力を強める南米において、宇宙軍が単なる後方支援ではなく「キルチェーンを構成する能力」として位置づけられている点を示す象徴的な動きといえる。
【出典情報】
参照情報(報道)
Space Forces Southern Activated as Regional Operations Accelerated (ClearanceJobs)
https://news.clearancejobs.com/2026/01/27/space-forces-southern-activated-as-regional-operations-accelerated/
公式リリース(米南方軍)
Space Forces Southern activated at Davis-Monthan AFB (SouthCom)
https://www.southcom.mil/MEDIA/NEWS-ARTICLES/Article/4385010/space-forces-southern-activated-at-davis-monthan-afb/