【要点】
・英国の国家宇宙運用センター(NSpOC)は、2025年12月における宇宙領域把握(SDA)および保護活動に関する月次レポートを公開した。
・報告によると、12月に大気圏へ再突入した物体数は前月比21%増の52個であり、そのうち39個が衛星であった。
・英国が認可した衛星に対する衝突回避アラート(Collision Avoidance Analysis)は前月比7%増となり、合計2,643件のリスク分析が行われた。
・軌道上の登録物体数(RSO)は12月中に383個増加し、米国のカタログ登録総数は32,687個に達している。
・また、12月には低軌道(LEO)上の衛星1機が関与する破砕イベント(Fragmentation incident)が発生しており、デブリの影響評価が継続されている。
・一方で、宇宙天気については地磁気嵐や太陽フレアの活動が減少し、インフラへの影響は比較的少なかったと報告された。
【編集部コメント】
Mirage Newsの記事タイトルには「Strategies(戦略)」とあるが、実態はNSpOCによる定例の運用レポート(Operational Update)である。
しかし、単月の数字を見るだけでも、軌道上の混雑具合(物体数3.2万個超、月間純増約400個)や、再突入・衝突リスクの増加トレンドが如実に読み取れる。
特に「月間2,600件以上の衝突リスク分析」という数字は、AIによる自動化された交通管理(STM)の必要性を雄弁に物語っている。
【出典情報】
公式リリース(英国政府)
How we protected the UK and space in December 2025 (GOV.UK)
https://www.gov.uk/government/news/how-we-protected-the-uk-and-space-in-december-2025
参照情報(報道)
UK Space Defense: December 2025 Strategies (Mirage News)
https://www.miragenews.com/uk-space-defense-december-2025-strategies-1607726/