【要点】
・米宇宙軍(USSF)は、静止軌道を監視する次世代衛星計画「RG-XX」の調達詳細を明らかにした
・本計画は「近隣監視(Neighborhood Watch)」と呼ばれ、現行のGSSAP衛星を補完・更新するものである
・契約方式には「ID/IQ(不確定納期・不確定数量)」を採用し、毎年柔軟に発注を行う方針を示した
・2026年1月13日、「Andromeda」というコードネームで正式な提案依頼書(RFP)が発行された
・選定された複数の企業プールに対し、予算や技術動向に応じて順次タスクを発注する「ローリング方式」をとる
・新型衛星には、軌道上での燃料補給(Refueling)機能や、脅威に対応するための高い機動性が求められている
・宇宙システム軍団(SSC)は、2026年3月頃までに最初の契約を締結し、2030年の配備開始を目指す
・これにより、従来の長期開発モデルから脱却し、最新技術を継続的に取り込む体制への転換を図る
【編集部コメント】
本件は、米宇宙軍が獲得プロセス(Acquisition)の近代化を加速させている好例である。一度に大量の同型機を調達するのではなく、スマートフォンやソフトウェアのように「継続的なアップグレード」を前提とした調達手法は、技術進歩の速い宇宙分野において極めて合理的だ。特に、静止軌道上での他国衛星による不審な接近行動が増加する中、自軍衛星に「逃げる能力(機動性)」と「居座る能力(給油)」の両方を持たせようとする意図が明確に読み取れる。
【出典情報】
公式リリース(SAM.gov):U.S. Space Force / Space Systems Command
“RG-XX (Andromeda) Request for Proposals”
https://sam.gov/workspace/contract/opp/c77623cb7f5746c19e21eb7a53ab9594/view
参照情報(報道):
Breaking Defense「Space Force envisions rolling awards for new RG-XX ‘Neighborhood Watch’ satellites」
https://breakingdefense.com/2026/01/space-force-envisions-rolling-awards-for-new-rg-xx-neighborhood-watch-satellites/
参照情報(報道):
Air & Space Forces Magazine「Space Force plans new reconnaissance satellites for 2030」
Space Force’s Newest Reconnaissance Satellites Could Come Online by 2030