【要点】

・イーロン・マスク氏率いるスペースXが、2026年6月に新規株式公開(IPO)を検討していると、フィナンシャル・タイムズ(FT)系の報道などが伝えている。
・一部報道では、IPO規模は約150億ドルとされる一方、将来的な企業価値として最大1.5兆ドルに達する可能性があるとの観測も出ている。
・仮に高水準の評価で実現すれば、宇宙関連企業としては前例のない史上最大級のIPOとなる可能性がある。
・上場時期については、マスク氏の55歳の誕生日である6月28日前後を意識しているとの観測報道もある。
・主な成長ドライバーとして、衛星通信事業スターリンクの急成長と、超大型ロケット「スターシップ」の将来的な収益化が挙げられている。
・報道では、調達資金は火星探査計画の加速や、宇宙設置型AIデータセンター構想などに充てられる可能性があるとされる。
・マスク氏は過去に「火星到達までは上場しない」と語っていたが、スターリンク事業の成功を背景に戦略転換したとの見方も出ている。

【編集部コメント】

この報道が示しているのは、IPOの確度そのものよりも、スペースXが「宇宙企業」ではなく「兆ドル級インフラ企業」として語られ始めたという事実です。評価額1.5兆ドルという数字は現時点では観測値に過ぎませんが、スターリンクとスターシップがもたらすキャッシュフローと将来性を考えれば、従来の航空宇宙企業の物差しでは測れなくなっています。公開企業化はマスク氏の自由度を縛る一方で、宇宙開発を国家予算から解き放つ“資本の民主化”を加速させる転換点になるかもしれません。

【出典情報】

公式リリース:なし

参照情報(報道)
・The Guardian「SpaceX IPO plan reportedly timed for Elon Musk’s birthday」
https://www.theguardian.com/business/2026/jan/28/spacex-15bn-ipo-elon-musk-birthday-planets-flotation

・Seeking Alpha「SpaceX targets June IPO at $1.5T valuation – report」
https://seekingalpha.com/news/4543331-spacex-targets-june-ipo-at-15t-valuation—report

・Devdiscourse「SpaceX’s trillion-dollar IPO ambitions: A new era in space economics」
https://www.devdiscourse.com/article/technology/3784972-spacexs-trillion-dollar-ipo-ambitions-a-new-era-in-space-economics