【要点】

・スペースXは2026年1月30日、スターリンク衛星の打ち上げと併せ、独自の宇宙状況把握(SSA)プラットフォーム「Stargaze」を発表した。
・「Stargaze」は、衛星衝突回避や軌道上安全確保を目的とした包括的な情報共有ツールである。
・このプラットフォームは他の衛星オペレーターに対して無料で公開される予定である。
・スターリンクコンステレーションが収集した高精度な軌道データや衝突可能性(コンジャンクション)に関する予測データを提供する。
・軌道上の物体追跡に加え、衝突リスク軽減のための自律的なマヌーバ計画支援機能も含まれている。
・低軌道(LEO)の混雑が深刻化する中、透明性を高めることで宇宙環境の持続可能性(サステナビリティ)に寄与する狙いがある。
・他社の衛星だけでなく、既存の公的な追跡データとも連携し、より精度の高い宇宙交通管理(STM)の実現を目指す。

【編集部コメント】

スペースXはこれまで低軌道の混雑を招く当事者として批判されることもありましたが、今回の「Stargaze」の無料公開は、自らが宇宙安全保障のルールメーカーになろうとする戦略的な一手です。膨大なスターリンク網から得られる「生のデータ」を他社に開放することは、業界全体の安全基準を底上げするだけでなく、宇宙空間における実質的なプラットフォーム覇権を握る可能性を秘めています。

【出典情報】

公式リリース:あり
・SpaceX(Starlink公式)「Stargaze: SpaceX’s Space Situational Awareness System」
https://starlink.com/updates/stargaze

参照情報(報道)
・Spaceflight Now「SpaceX launches overnight Starlink flight as it unveils new ‘Stargaze’ Space Situational Awareness system」
https://spaceflightnow.com/2026/01/30/live-coverage-spacex-starlink-flight-comes-as-it-unveils-new-stargaze-space-situational-awareness-system/

・Via Satellite「Starlink to Launch Free Space Situational Awareness Platform」
https://www.satellitetoday.com/sustainability/2026/01/30/starlink-to-launch-free-space-situational-awareness-platform/