【要点】

・イーロン・マスク氏は2026年1月、ダボスで開催された世界経済フォーラム(WEF)にて、太陽光発電を利用した宇宙AIデータセンターが2〜3年以内に実現可能であるとの見解を述べた。
・ブラックロックのラリー・フィンクCEOとの対談において、宇宙での太陽光発電は地上よりも「5倍以上」効率的であると主張した。
・効率の根拠として、大気による減衰がないこと(約30%の電力増)、昼夜のサイクルや天候、季節の影響を受けないことを挙げている。
・データセンターの冷却についても、太陽と反対側を向いたラジエーターによる放射冷却を利用することで、極めて効率的な運用が可能になると説明した。
・この構想の鍵は、スペースXの大型ロケット「スターシップ」の完全再利用化による輸送コストの劇的な低下(現在の100分の1、1ポンドあたり100ドル以下)にあるとしている。
・スペースXは数年以内に「太陽光発電型AI衛星」の打ち上げを開始する計画であり、将来的には月や火星にも同様のインフラを構築するビジョンを示した。
・マスク氏は、AIの演算場所として宇宙が最も低コストな環境になると予測している。

【編集部コメント】

AIの爆発的な普及に伴う電力消費と熱管理の問題は、地上のインフラにとって最大のボトルネックとなっています。マスク氏が提唱する「計算資源の宇宙配置」は、地上でのエネルギー制約を回避し、宇宙輸送コストの低下を直接的に計算能力の向上に結びつける野心的な戦略です。スターシップの再利用成功が、AIの進化を加速させる「エネルギー革命」の引き金となる可能性があります。

【出典情報】

公式リリース:なし
参照情報(報道)
・pv magazine International「Musk at WEF: Solar space-based AI data centers possible in two to three years」
https://www.pv-magazine.com/2026/01/26/musk-at-wef-solar-space-based-ai-data-centers-possible-in-two-to-three-years/