【要点】

・インドのジテンドラ・シン科学技術担当相は、同国の宇宙経済が84億ドル(約1兆2,500億円)規模に成長したと発表した。
・現在、インド国内で活動する宇宙関連スタートアップ企業数は399社に達し、民間開放前のわずか数社から劇的な増加を記録している。
・この急成長は、2020年に政府が宇宙セクターを民間企業に開放し、規制緩和を断行したことが大きな転換点となった。
・シン担当相は、インドの宇宙経済が2033年までに440億ドル(約6兆6,000億円)規模へ拡大するとの野心的な予測を強調した。
・政府は、衛星製造や打ち上げサービスなど各分野で最大100%の外国直接投資(FDI)を認める方針を維持し、国際資本の導入を加速させている。
・IN-SPACe(インド国家宇宙促進認可センター)によるISRO(インド宇宙研究機関)の施設開放が、民間企業の技術開発とコスト削減を支えている。
・インドは「安価で信頼性の高い」宇宙開発を武器に、世界の宇宙市場におけるシェアを現在の約2%から大幅に引き上げることを目指している。

【編集部コメント】

インドの宇宙セクターは、政府による強力な規制緩和(デレギュレーション)と、豊富で低コストなエンジニア人材が結びつき、世界で最もダイナミックな成長市場の一つとなっています。400社近いスタートアップの存在は、単なる数的な増加だけでなく、ロケット、衛星、地上局、データ分析まで幅広いサプライチェーンが国内で形成されつつあることを示しています。FDIの全面解禁により、今後さらに欧米や日本企業との連携が進み、インドが「世界の宇宙製造ハブ」としての地位を固める可能性が高まっています。

【出典情報】

公式リリース:なし

参照情報(報道)
・Electronics For You「India’s space economy grows to $8.4 billion with 399 startups」
https://www.electronicsforyou.biz/industry-buzz/indias-space-economy-grows-to-8-4-billion-with-399-startups/

・Tripura Star News「India’s space economy at $8.4 billion, nearly 400 start-ups active after sector opened to private players: Dr Jitendra Singh」
https://www.tripurastarnews.com/indias-space-economy-at-8-4-billion-nearly-400-start-ups-active-after-sector-opened-to-private-players-dr-jitendra-singh/