【要点】

・米国の宇宙スタートアップ企業Vast Spaceのマックス・ハオトCEOは、リヤドで開催された「宇宙ごみ(スペースデブリ)会議」において、商用宇宙ステーション「Haven-1」を2027年に打ち上げる計画を改めて表明した。
・「Haven-1」は世界初の商用宇宙ステーションとなることを目指しており、スペースX社のファルコン9ロケットによって打ち上げられる予定である。
・本計画に関連し、サウジアラビア宇宙庁(SSA)はVast Spaceとの間で、サウジアラビア人宇宙飛行士を「Haven-1」へ派遣し、科学研究ミッションを実施するための覚書(MOU)を締結した。
・ステーションは最大4名の宇宙飛行士を収容可能で、最長30日間の滞在を想定して設計されている。
・ステーション内では、微小重力環境を利用した医薬品開発や製造、地球観測などの商業・研究活動が行われる。
・2030年の国際宇宙ステーション(ISS)退役後を見据え、民間主導の「ポストISS」市場における先駆的な役割を果たすことを狙いとしている。
・ハオトCEOは、将来的に複数のモジュールを連結させ、人工重力を備えた大規模な宇宙ステーションへと拡張する長期的なビジョンも示している。

【編集部コメント】

Vast Spaceが掲げる「2027年打ち上げ」という目標は、競合する他の商用宇宙ステーション計画(アクシオム・スペースなど)と比較しても非常に野心的です。注目すべきは、サウジアラビアがこのプロジェクトに早い段階から深く関与している点です。サウジアラビアは「ビジョン2030」の下、石油依存からの脱却を目指しており、宇宙インフラの主要なパートナーとしての地位を確保することで、未来のハイテク産業における主導権を握ろうとする強い意欲が伺えます。

【出典情報】

公式リリース:なし

参照情報(報道)
・Saudi Gazette「Commercial space station ‘Haven-1’ set for 2027 launch, Vast Space says」
https://saudigazette.com.sa/article/658505/saudi-arabia/commercial-space-station-haven-1-set-for-2027-launch-vast-space-says

・Asharq Al-Awsat(English)「Vast CEO Announces Plan to Launch First Commercial Space Station in 2027」
https://english.aawsat.com/varieties/5234650-vast-ceo-announces-plan-launch-first-commercial-space-station-2027