【要点】
・欧州宇宙機関が次世代気象衛星「MTG-S1」によって撮影された初の観測データを公開した。・同機は静止軌道から大気の垂直構造を詳細に計測するサウンダー機能を備えた初の衛星である。・搭載された赤外線分光計を用いて大気中の温度や水蒸気の分布を三次元的に捉える。・地表から大気上層に至る精密なプロファイルを生成し気象予測モデルの精度を向上させる。・観測データの運用および地上での処理は欧州気象衛星開発機構が共同で担当する。・雲が形成される前の段階で大気の不安定な兆候を検知できる能力を持つ。・これにより激しい雷雨や局地的な豪雨などの発生をより早期に予測することが可能となる。・初期運用における機器의正常な動作が確認され本格的なサービス提供に向けた準備が進む。
【編集部コメント】
MTG-S1による初データの公開は静止軌道からの大気プロファイリングという新たな観測時代の幕開けを意味します。従来の平面的な観測に垂直方向のデータが加わることで線状降水帯などの予測が困難だった気象現象の解析精度が飛躍的に高まります。欧州の防災インフラを強化すると同時に世界の気象予測技術をリードする戦略的なマイルストーンと言えます。
【出典情報】
公式リリースEurope’s next-generation weather satellite sends back first images参照情報(報道)Physics WorldEUMETSAT