【要点】
・スペインの宇宙輸送企業UARX Spaceが、初の軌道間輸送機(OTV)「OSSIE」の最終統合フェーズの詳細を公表した。・本機は2026年中の初飛行を予定しており、欧州の自律的な宇宙輸送能力を実証する重要なミッションとなる。・推進系には、Dawn Aerospace社製の環境負荷の低い「グリーン推進システム」を採用している。・将来の軌道上燃料補給を可能にする、世界初の汎用給油インターフェース「DFTポート」を搭載する。・アビオニクスには、オープン規格である「cPCI Serial Space」を採用し、高い相互運用性を確保した。・スペイン国防省からデュアルユース認証を取得しており、民生および安全保障の両分野での運用が可能である。・欧州宇宙機関(ESA)から「Rising Star」として選出されるなど、公的機関からも高い評価を受けている。・独自の分離装置「SAU&RON」を統合し、低軌道から月軌道まで幅広い輸送サービスの提供を目指す。
【編集部コメント】
UARXSpaceによるOSSIEの開発は、欧州が掲げる宇宙分野での戦略的自律性の確保という方針に合致しています。特にスペイン国防省によるデュアルユース認証の付与は、本機が単なる商用物流手段を超え、安全保障上の重要インフラとして位置付けられていることを示しています。標準規格の採用と再給油への対応は、将来の持続可能な宇宙経済圏の構築において先駆的な事例となるでしょう。
【出典情報】
公式リリースUARX’s OSSIE Spacecraft to Fly Dawn Aerospace’s Docking Port, Advancing Europe’s for Responsible, Refuellable Satellites参照情報(報道)SatNewssatnow.com