【要点】

・米コロラド大学ボルダー校の研究チームが静電気を用いたデブリ移動技術を発表した。・「トラクタービーム」の概念を応用し、対象物に触れずに軌道を修正する仕組みである。・2026年1月26日、真空室内での実験において対象物を非接触で牽引することに成功した。・捕獲ネット等の物理的接触を伴う方式と異なり、二次的な破片飛散のリスクを排除できる。・電子銃で回収機を正、デブリを負に帯電させ、数キロメートル先から引力を発生させる。・静止軌道上に存在する数トン級の大型デブリを墓場軌道へ押し出す運用を想定している。・報道によると、本技術は物理的接触が困難な高速回転するデブリの処理に有効とされる。・今回の実証成功を受け、研究チームは宇宙空間での小規模実証に向けた設計に着手する。

【編集部コメント】

軌道上のデブリ増加が懸念される中、物理的接触を伴わずに物体を移動させる「静電トラクター」は、将来のスペース・サステナビリティを支える画期的な一環として位置付けられます。特に制御不能な大型デブリの処理は国際的課題であり、本技術の地上実証は、宇宙インフラの長期的保護に向けた重要な進展として評価されます。

【出典情報】

公式リリースSpace tractor beams may not be the stuff of sci-fi for long参照情報(報道)evidencenetwork.ca