【要点】

・中国の商業宇宙企業「中科宇航(CAS Space)」の準軌道宇宙機が試験飛行と実験を完了した。・河南省南陽市産のバラ種子が同機の回収カプセルによって地球へ帰還した。・このミッションの成果は2026年1月24日に国営メディアによって公式に報じられた。・使用された宇宙機「力鴻一号(Lihong-1 Y1)」は宇宙旅行を想定した回収可能な機体である。・宇宙空間の放射線を利用して品種改良を行う「宇宙育種」の促進が目的の一つである。・回収された種子は南陽市の国家バラ遺伝資源バンクにて栽培と観察が開始される。・飛行中には約300秒以上の高品質な微小重力環境がペイロードに提供された。・搭載された実験装置により宇宙での金属3Dプリンティング技術の検証も並行して実施された。

【編集部コメント】

中国の商業宇宙企業による準軌道飛行の成功は、宇宙旅行の実現に向けた技術実証だけでなく、宇宙育種や宇宙製造といった科学実験プラットフォームとしての可能性を広げている。国営メディアが本成果を報じた背景には、低コストな宇宙アクセス手段の確立が、次世代技術確保に直結するという国家戦略が反映されている。

【出典情報】

公式リリース力鸿一号开舱揭秘:南阳月季正式迈入太空育种新阶段,航天辐射诱变月季种子开舱交付参照情報(報道)People’s Daily OnlineDahe.cn / Xinhua