【要点】
・2026年1月26日、NASAは有人月探査プログラム「アルテミス3」の最新進捗を更新した。・同ミッションで運用予定の「スターシップHLS」は、地球への帰還機能を完全に省いた設計となる。・大気圏再突入に必要な耐熱シールドや姿勢制御用フラップが非搭載である点が最大の特徴である。・地球帰還用装備を排除したことで、月面へのペイロード輸送能力を100トン以上に拡大した。・宇宙飛行士は月軌道上でオリオン宇宙船から本機へ移動し、月面への降下および離昇を行う。・月面活動終了後の地球帰還には、月軌道で待機するオリオン宇宙船を母船として再び使用する。・役割を終えた着陸船は月面や軌道に残り、将来の有人拠点の居住モジュール等として再利用される。・NASAはミッション目標を2028年に正式設定し、SpaceXと連携したシステム検証を継続する。
【編集部コメント】
スターシップHLSの「帰還を前提としない」設計は、単なるコスト削減ではなく、月面拠点の迅速な拡張を目指す合理的な戦略の現れです。再突入装備を重量に代えて輸送能力を極限まで高めることで、従来の月探査とは一線を画す規模の物資搬入が可能となります。これは将来の月面基地「ベース・アルファ」構築に向けた、実用的なインフラ投資の一環として位置付けられます。
【出典情報】
公式リリースAbout Human Landing Systems Development参照情報(報道)MSN