【要点】
・米ロケットラボは2026年1月26日、次世代ロケット「ニュートロン」の革新的なフェアリング「ハングリー・ヒッポ」がバージニア州の基地に到着したと発表した。・このフェアリングは高さ14メートルで、カーボン複合材を使用しており、第1段ロケットに固定されたまま運用される「キャプティブ」方式を採用している。・従来のロケットとは異なり、打ち上げ中にフェアリングが分離・投棄されることなく、第1段と共に地球へ帰還する構造となっている。・ペイロード放出時には、カバの口が開くように2分割されたフェアリングが左右に開き、放出後に再び閉じることで再使用を容易にする。・2025年末に完了した認定試験では、最大動圧の125%に相当する荷重に耐える性能が実証されており、今回の搬入は飛行準備の重要な一環である。・フェアリングの搬入先は、ワロップス島にあるニュートロン専用の組立・統合施設(AIC)であり、今後本格的な地上試験に供される。・直近では同ロケットの燃料タンク試験中に破損が発生したが、フェアリング等の主要コンポーネントの開発と検証作業は計画通り継続される。・本技術の実用化により、フェアリングの回収・再生コストを大幅に削減し、迅速かつ高頻度なロケットの再使用(ターンアラウンド)の実現を目指す。
【編集部コメント】
「ハングリー・ヒッポ」は、フェアリングの分離投棄を廃し、第1段との一体化で回収を簡素化する独創的な設計です。スペースXを凌ぐ再使用効率の実現に向けた核心技術と言えます。直近の第1段試験の失敗により打ち上げ時期は不透明ですが、主要サブシステムの搬入成功はプロジェクトの継続性を示す重要な指標です。
【出典情報】
公式リリースRocket Lab’s Hungry Hippo Fairing Arrives at Virginia Launch Site Ahead of First Neutron Flight参照情報(報道)Space.com