【要点】
・中国の宇宙ベンチャー「中科宇航(CAS Space)」が開発した準軌道宇宙機「力鴻一号(Lihong-1 Y1)」が初の試験飛行を完遂した。・2026年1月24日に実施された本ミッションの成果が、同月27日付の国営メディアなどで詳報された。・本機は再使用可能な設計を採用しており、宇宙空間に到達した後に回収カプセルが地上へ帰還する方式をとる。・飛行中には300秒間を超える高品質な微小重力環境が確保され、複数の科学実験が行われた。・主な実験内容として、将来の宇宙製造を想定した金属3Dプリンティング技術の検証が実施された。・河南省南陽市産のバラ種子を用いた「宇宙育種」実験も行われ、帰還した種子は研究機関へ引き渡された。・中科宇航は、今回の成功を基に2027年から2028年頃の商業宇宙旅行サービスの開始を目指している。・報道によると、今回の試験飛行の成功により、中国における安価な宇宙アクセス手段の確立が大きく前進した。
【編集部コメント】
中国政府が商用宇宙産業を「戦略的振興産業」と位置付ける中、中科宇航による実証成功は極めて重要な意味を持ちます。科学実験プラットフォームとしての即時利用と、将来の有人観光を同じ機体で実現するアプローチは、経済合理性の追求だけでなく、宇宙開発の裾野を広げる国家戦略の一環として位置付けられます。
【出典情報】
公式リリースLi Hong – 1 Y1 Suborbital Spacecraft Successful in Maiden Flight, Return Capsule Landed Safely参照情報(報道)China DailyQiushi Journal English Edition / Source: Xinhua