【要点】
・米ブルーオリジン社が2026年1月30日、有人宇宙旅行機「ニューシェパード」の飛行を少なくとも2年間休止すると発表した。・同事業に割り当てていた人員や資金などの経営資源を、有人月面探査プログラムの開発加速へと再配分する。・NASAのアルテミス計画で使用される有人月着陸機「ブルームーン」の開発および実証を最優先事項とする。・大型再使用型ロケット「ニューグレン」の飛行頻度向上に向けた取り組みも、資源集約の対象に含まれる。・同社は、米国の有人月面帰還と持続的な拠点構築という国家目標に貢献する姿勢を明確にした。・ニューシェパードは2026年1月22日の最新ミッションを含め、計38回の飛行で98人を宇宙へ運んだ実績を持つ。・休止期間は「2年を下回らない」としており、商業宇宙旅行の再開は2028年以降になる見通しである。・報道によると、今回の決断は従業員にも同日の内部メールで通知され、組織全体の戦略シフトが鮮明となった。
【編集部コメント】
ブルーオリジンによる宇宙旅行事業の一時休止は、商業的利益よりも有人月面着陸という国家戦略ミッションの完遂を優先した、極めて重い決断と言えます。アルテミス計画におけるスペースXとの開発競争が激化する中、同社がリソースを一点集中させることで、着陸機の納期厳守と技術的信頼性の確保を狙ったものと分析されます。
【出典情報】
公式リリースBlue Origin to Pause New Shepard Flights for No Less Than Two Years参照情報(報道)Houston ChronicleSpace.com