【要点】

・オレゴン州のESS社が米宇宙軍から1,000万ドルの受注を獲得したと発表した。・同時に複数の民間投資家から1,500万ドルの資金調達を実施した。・本契約は宇宙軍の地上施設や遠隔拠点におけるエネルギー供給の安定化を目的とする。・同社が提供するのは鉄レドックスフロー電池を用いた長周期エネルギー貯蔵システムである。・この技術はレアメタルを使用せず、火災リスクが極めて低い鉄ベースの電解液を使用するのが特徴である。・米空軍研究室が主導する戦術的マイクログリッド構築プログラムの一環として提供される。・2026年後半より米国内の指定基地においてシステムの試験運用と実証評価が開始される。・報道によると、宇宙軍は極限環境下での10時間以上の持続的な電力供給能力を検証する。

【編集部コメント】

米宇宙軍によるESS社の鉄レドックスフロー電池の採用は、防衛拠点のエネルギー自律性と強靭性の向上を狙った戦略的な一環として位置付けられます。特に安全性と持続時間に優れた長周期貯蔵技術は、遠隔地や極限環境にある宇宙関連地上施設において不可欠なインフラ要素となります。リチウム依存からの脱却という安全保障上の側面も持ち合わせています。

【出典情報】

公式リリースESS Tech Awarded $9.9 Million Contract from Concurrent Technologies Corporation and U.S. Air Force Research LaboratoryESS Tech, Inc. Announces $15 Million Registered Direct Offering Priced at a Premium to Market参照情報(報道)Portland Business JournalNorth American Clean Energy