【要点】
・2026年1月29日、中国航天科技集団(CASC)は第15次5カ年計画において宇宙資源開発を重点的に推進する方針を明らかにした。・同計画の核心として、小惑星の資源探査や採掘技術の研究を目的とする「天工開物」プロジェクトの実現可能性調査が開始される。・重点分野には、小惑星の資源調査、自律的な抽出技術、低コストな宇宙輸送、および軌道上での資源加工が含まれる。・中国鉱業大学の研究チームは、宇宙の微小重力下での作業に特化した、中国初となる宇宙採掘ロボットの試作機を開発している。・このロボットは6本の脚を備え、鋭い金属製の爪で岩場に固定する機能と、平地を高速移動する車輪の機能を併せ持つのが特徴である。・ロボットの脚部は最大600ニュートンの保持力を発揮でき、重力が極めて弱い天体表面でも確実なサンプリング作業を可能にする。・宇宙空間での安定的かつ自律的な電力供給や、地球との深宇宙通信の維持といった技術的課題の解決も研究の対象となる。・報道によると、初期段階では月と小惑星を主要な開発対象に定め、将来の宇宙経済圏における資源自給自足の基盤構築を目指す。
【編集部コメント】
中国が提唱する「天工開物」計画は、資源の地球への持ち帰りを超えた、軌道上での経済活動の自律化を目指す国家戦略として位置付けられます。これは第15次5カ年計画における「宇宙+(宇宙プラス)」構想の中核であり、米国のアルテミス計画に対抗する月・惑星間経済圏の主導権確保を狙ったものと言えます。
【出典情報】
公式リリース我国将布局更多“太空+”未来产业参照情報(報道)CGTNReuters