【要点】
・中国科学院(CAS)傘下の力学研究所が開発した実験装置が、宇宙空間での金属3Dプリントに成功した。・民間企業の中科宇航(CAS Space)が運用する再使用型サブオービタル機「力鴻一号」に搭載された。・2026年1月24日から30日にかけて、実験の成功と回収されたデータの詳細が順次公表された。・宇宙機は高度約120kmのカーマンラインを超え、300秒以上の高品質な微小重力環境を確保した。・実験ではレーザーを用いたワイヤー送給式の積層造形技術が使用され、金属部品が自動形成された。・ペイロードはパラシュートで地上へ帰還し、造形されたサンプルと全工程のデータが正常に回収された。・微小重力下での溶融池の特性、材料輸送、凝固挙動に関する貴重な一次データの取得に成功した。・報道によると、今回の成功により中国の宇宙製造技術は地上研究から宇宙工学検証の段階へと進展した。
【編集部コメント】
中国が民間サブオービタル機を活用して実施したこの実験は、宇宙空間での自律的な製造能力獲得に向けた重要な節目です。地上での研究を離れ、実際の宇宙環境で技術検証を行う機動的な開発体制が鮮明になりました。軌道上での即時製造は将来の持続的な宇宙活動に不可欠な基盤であり、今回の成功は中国の宇宙インフラ構築構想を加速させる一環として位置付けられます。
【出典情報】
公式リリースChina Successfully Conducts First Metal 3D Printing Experiment in Space参照情報(報道)China Daily3D Printing Industry