【要点】
・NASAのゴダード宇宙飛行センターにて、次世代宇宙望遠鏡「ナンシー・グレース・ローマン」の全主要部品の統合が完了した。・2026年1月27日の公表により、望遠鏡は打ち上げ前における最後かつ最も重要な「環境試験フェーズ」へ移行する。・2.4メートルの主鏡を備えた望遠鏡本体と、広視野観測装置(WFI)を含む観測機器一式が、宇宙機バス部と完全に一体化された。・今後数カ月間にわたり、打ち上げ時の激しい振動や音響に耐える性能を確認する一連の地上試験が行われる。・宇宙空間の極低温と真空状態を模した熱サイクル試験を実施し、深宇宙での運用における信頼性を検証する。・本機はハッブル宇宙望遠鏡と同等の解像度を持ちながら、その100倍以上の広視野で宇宙を観測する能力を有する。・暗黒物質(ダークマター)の性質解明や、系外惑星の直接観測による地球外生命の兆候探査が主なミッションとなる。・現時点では2027年5月までに、スペースX社のファルコンヘビー・ロケットによる打ち上げが予定されている。
【編集部コメント】
本望遠鏡の組み立て完了は、暗黒物質や系外惑星探査を主導する次世代ミッションが実用段階に入ったことを示している。広大な宇宙のパノラマ画像を短期間で取得する広視野観測能力は、宇宙の進化解明に不可欠なデータの蓄積を可能にする。最終試験は、極限環境での運用に向けた信頼性確保のための重要なプロセスであり、2027年の打ち上げに向けた決定的な一環として位置付けられる。
【出典情報】
公式リリースBuilding Roman参照情報(報道)primetimer.combgr.com