【要点】

・Indian National Space Promotion and Authorization Center(IN-SPACe)は、シンガポールで開催した投資家向け説明会において、2035年までの宇宙産業発展に関する「Decadal Vision and Strategy」を改めて強調した。
・同ビジョンでは、世界の宇宙経済におけるインドの市場シェアを現在の約2%から最大10%へ引き上げる目標を掲げている。
・インドの宇宙市場規模は2035年までに約440億ドルに拡大すると見込まれており、世界全体では約1.8兆ドル規模に達するとの予測もある。
・シンガポール政府投資公社(GIC)などの機関投資家がインドの宇宙スタートアップへの関心を示している。
・インド政府は民間企業支援を目的とした100億ルピー規模の宇宙専門ベンチャーファンドを運用している。
・今後5年間で毎年1社のユニコーン企業を創出し、合計5社の誕生を目指す方針を維持している。
・現在、IN-SPACeには390社以上のスタートアップを含む800社超の企業が登録している。
・宇宙状況把握(SSA)分野のDigantaraが5,000万ドルを調達するなど、民間分野への資本流入が進んでいる。

【編集部コメント】

インドの宇宙戦略は「Indian Space Policy 2023」に基づき、政府主導から民間主導へと段階的に移行している。
IN-SPACeが策定した10カ年ビジョンは、打上げ能力の強化だけでなく、衛星データ活用などの下流(ダウンストリーム)市場の拡大も含めた包括的な産業育成方針を示している。
今回のシンガポールでの説明会は、国際資本を取り込む姿勢を明確にした動きと位置付けられる。
低コスト打上げ能力という従来の強みに加え、商業衛星、宇宙データ、SSAなど多層的な産業拡張が今後の成長要因となる。

【出典情報】

公式資料
Decadal Vision and Strategy for the Development of the Indian Space Economy(IN-SPACe)
※IN-SPACe公式サイト内公開資料(2026年発表)

参照情報(報道)
Indian Space Sector Poised For Massive Growth With Big Investors Backing 2035 Vision(NDTV Profit)
https://www.ndtvprofit.com/business/indian-space-sector-poised-for-massive-growth-with-big-investors-backing-2035-vision-10938520