【要点】

・JAXAが文部科学省の宇宙開発利用部会にて、次世代小型ロケット「イプシロンS」の計画見直しを報告。
・新型の第2段モータ「E-21」の開発が難航しているため、仕様を一部変更することを決定。
・早期の打ち上げ再開を優先し、運用実績のある従来型を基にした「M-35a」エンジンを採用する。
・地上燃焼試験(地上でエンジンを固定し点火して性能を確認する試験)での爆発を受け、原因究明を継続。
・今回の仕様変更を反映した機体構成を「イプシロンSロケットBlock1」と呼称。
・実証機の打ち上げ目標を、従来の計画から修正し2026年度内(2027年3月まで)に設定した。
・イプシロンSは、大型のH3ロケットと部品を共通化することで低コスト化と国際競争力強化を図る。
・報道によると、打ち上げの空白期間を短縮し、国内の小型衛星打ち上げ需要に確実に応えることが狙い。

【編集部コメント】

今回の計画見直しは、相次ぐ地上燃焼試験の失敗による遅延を最小限に抑えるための現実的な判断と言える。新型エンジンの完成を待たず実績のある技術を基盤とした「Block1」を導入することで、日本の宇宙輸送能力における空白を回避する狙いがある。信頼性の回復と早期の社会実装を両立できるかが今後の焦点となる。

【出典情報】

公式リリース:JAXA(宇宙航空研究開発機構)|イプシロンSロケットの開発状況について(宇宙開発利用部会(第102回))
https://www.jaxa.jp/press/2026/02/20260204-2_j.html

参照情報(報道):Sorae(そら宇宙ニュース)|JAXAが「イプシロンS」開発計画見直しへ 2段目を変更し2026年度内の実証機打ち上げ目指す
https://sorae.info/space/20260206-epsilon-s.html