【要点】
・2026年2月初旬、欧州の宇宙指導者らが加盟各国の宇宙プロジェクトの乱立に懸念を表明した。
・各国独自の取り組みが拡大し、欧州全体の共同プログラムと並行して進む現状が課題となっている。
・産業の断片化を回避し、限られたリソースを共通の目的に集中させる必要性が強調された。
・背景には、米国や中国などの宇宙強国に対する競争力と自律性の確保という戦略적要請がある。
・EUのセキュア衛星通信システムであるIRIS2の展開加速が最優先事項として挙げられた。
・仮想宇宙コマンドの創設など、安全保障分野での統合的な運用体制の構築も検討されている。
・国家間の重複投資を抑制し、欧州全域で共通の産業および防衛政策を確立することが求められている。
・米国政府の政策をモデルとした民間主導の産業基盤強化も視野に入れている。
【編集部コメント】
欧州は長年、国家主権と共同開発のバランスに苦心してきたが、地政学的緊張の高まりを受け、真の結束が試されている。
各国の独自プロジェクトは自律性を高める一方、欧州全体としての非効率を生むリスクも孕む。
今後は、IRIS2のような大規模プロジェクトを核に、法規制の簡素化や共通調達をいかに進められるかが、国際競争力を左右する鍵となるだろう。
【出典情報】
公式リリース
ST Engineering Charts Next Phase of its Space Programme at Space Summit@Singapore Airshow 2026
参照情報(報道)
SatellitePro ME
SatNews