【要点】
・英国の宇宙スタートアップ企業マグドライブ社が、オックスフォードシャー州のハーウェル・キャンパスに新施設を開設した。
・施設の名称は「Disruptive Experimental Electric Propulsion (DEEP) Lab」である。
・総工費380万ポンドのうち、180万ポンドは英国宇宙庁(UKSA)のインフラ基金、200万ポンドは同社が拠出した。
・次世代衛星に不可欠な電気推進システムの開発および試験に特化した設備を備えている。
・約1,000平方メートルの敷地に、直径2メートルの真空チャンバーやプラズマ診断室、クリーンルームを擁する。
・自社の開発だけでなく、スタートアップや学術機関、防衛関連企業にも試験環境を広く開放する方針である。
・これまで英国内に不足していた専用試験設備の提供により、海外の試験施設への依存を低減する。
・本施設の稼働によりオックスフォードシャー地域で約50人の高度技能職の創出が見込まれている。
【編集部コメント】
英国政府による「宇宙クラスター・インフラ基金(SCIF)」を活用した本件は、国内の技術基盤を強化し、海外依存を脱却する戦略的な一歩といえる。
電気推進技術は衛星の長寿命化や高度な機動に不可欠であり、官民共有の試験場を提供することで、英国内のサプライチェーン全体の競争力を底上げする狙いが伺える。
【出典情報】
公式リリース
UK Space Agency investment helps launch cutting-edge electric propulsion lab
参照情報(報道)
Orbital Today