【要点】
・欧州宇宙機関(ESA)の大型重力波観測ミッションLISAに向けた推進システムの供給契約が締結された。
・Thales Alenia Spaceが主契約者のエアバス・ディフェンス・アンド・スペースより開発および製造を受注した。
・同社はミッションを構成する3機の衛星向けにコールドガス推進系(CGPS)を供給する。
・本システムは宇宙空間で250万キロメートルの距離を保ちながら飛行する各衛星の超精密な位置制御を担う。
・重力波による極微細な空間の歪みを測定するため機体の振動や外乱ノイズを極限まで抑制する技術が投入される。
・高純度の窒素ガスを噴射することでミリニュートン単位の微細かつ滑らかな推力調整を実現する。
・LISAは宇宙空間にレーザー干渉計を構築し地上では観測困難な低周波の重力波イベントを捉える計画である。
・本ミッションの打ち上げは2035年にアリアン6ロケットによって実施される予定である。
【編集部コメント】
ESAが進めるLISAは、宇宙物理学の未踏領域を切り拓く極めて野心的な科学プロジェクトである。
機体間の距離をミリメートル以下の精度で維持し続ける必要があり、今回選定された精密推進技術はミッション의成否を握る技術的要衝となる。
欧州が宇宙科学における指導的地位を確立し、科学的発見を加速させるための戦略的投資の一環といえる。
【出典情報】
公式リリース
Thales Alenia Space signs contract with OHB to provide the Propulsion Subsystem for LISA mission
参照情報(報道)
Space Connect Online