【要点】

・ロシアのケルディッシュ研究センターが、核動力を利用したプラズマエンジンの開発状況を公開した。
・本技術により、通常7〜9カ月かかる火星への有人探査期間を最短30日間に短縮することを目指す。
・原子力発電モジュール(TEM)から供給される電力でプラズマを加速し、高い推力を持続的に得る。
・「ゼウス(Zeus)」と呼ばれる核宇宙牽引機の心臓部として、2030年の打ち上げを計画中である。
・500キロワット級の原子炉を搭載し、長期にわたる深宇宙ミッションでの安定した電力供給を可能にする。
・月、金星、木星を巡る複雑な軌道投入や、重量物の長距離輸送への活用が想定されている。
・本プロジェクトは2010年から継続されており、現在は各コンポーネントの地上試験段階にある。
・他国の核熱推進(NTR)とは異なり、核電気推進(NEP)方式を採用している点が技術的な特徴である。

【編集部コメント】

ロシアが長年進めてきた「核宇宙牽引機」構想は、火星探査の劇的な時間短縮という野心的な段階に達している。
化学推進の限界を超える核電気推進は、深宇宙における持続的な機動力を提供し、将来의宇宙物流のゲームチェンジャーとなる可能性がある。
2030年の実証に向けた進展は、他国の有人探査計画にも多大な影響を及ぼすだろう。

【出典情報】

公式リリース

なし

参照情報(報道)
Popular Mechanics