【要点】
・ドイツのフェルディナント・ブラウン研究所(FBH)が、新型の核磁気共鳴(NMR)ジャイロスコープを公開した。
・光源に高出力な垂直共振器面発光レーザー(VCSEL)を採用し、センサーの劇的な小型化に成功。
・従来の光ファイバージャイロに比べ、高い回転測定精度と低消費電力性を両立している。
・GPS信号が届かない深宇宙や、外部信号に頼らない衛星の完全自律航法を可能にする。
・ボッシュ社や民間パートナーとの共同開発により、宇宙特有の過酷な環境に耐えうる堅牢性を確保。
・原子のスピン歳差運動を検知することで、回転速度を極めて精密に計測する量子技術を基盤とする。
・商用小型衛星の姿勢制御や惑星探査機の精密誘導への適用が期待されている。
・プロトタイプはすでに地上試験で優れた性能を実証しており、宇宙実証に向けた最終段階にある。
【編集部コメント】
非地上系ネットワーク(NTN)の統合は、真のグローバル通信基盤を実現するための鍵である。エアバスが進める軌道上での信号処理技術は、衛星を単なる「信号の反射板」から「知的な通信ノード」へと進化させる試みであり、フランス政府の強力な支援は、この戦略的分野における欧州の技術主権を確保する狙いが反映されている。
【出典情報】
公式リリース
VCSEL-powered NMR gyroscope ready for space navigation(Ferdinand-Braun-Institut)
参照情報(報道)
Adlershof