【要点】
・フィンランドのレーザー開発企業Vexlum社が、1,000万ユーロ(約16億円)の資金調達を完了した。
・今回の投資はLifeline Venturesが主導し、フィンランド産業投資(Tesi)などが参加している。
・調達資金は、量子技術および宇宙アプリケーション向け半導体レーザーの製造規模拡大に充てられる。
・同社のコア技術は、高出力と狭線幅、波長可変性を同時に実現するVECSEL方式のレーザーである。
・量子コンピューティングのほか、宇宙用光原子時計や衛星間光通信への応用が期待されている。
・従来の大型レーザー装置に比べ、極めて小型かつ堅牢な設計であり、衛星搭載に適した特性を持つ。
・同社はタンペレ工科大学のスピンオフとして2017年に設立された経緯を持つ。
・本増資により、欧州における次世代量子・宇宙インフラのサプライチェーン自律化への貢献を目指す。
【編集部コメント】
中国が提唱する「天工開物」計画は、資源の地球への持ち帰りを超えた、軌道上での経済活動の自律化を目指す国家戦略として位置付けられます。これは第15次5カ年計画における「宇宙+(宇宙プラス)」構想の中核であり、米国のアルテミス計画に対抗する月・惑星間経済圏の主導権確保を狙ったものと言えます。
【出典情報】
公式リリース
Vexlum raises €10 million to scale semiconductor laser manufacturing for quantum and space(Vexlum)
参照情報(報道)
EU-Startups