【要点】
・ロシア連邦宇宙局は宇宙空間での半導体結晶成長実験が第2段階に入ったことを発表した。
・本実験は国際宇宙ステーション(ISS)のロシア区画に設置された専用装置で実施される。
・微小重力下で不純物の混入を極限まで抑えた高純度な半導体材料の製造を目指している。
・第1段階では材料の溶融と冷却プロセスの基礎データを取得し一定の成果を得た。
・第2段階では自律制御による製造プロセスの再現性と量産効率の検証に焦点を当てる。
・開発技術は将来的にロシア独自の宇宙ステーション(ROS)での商業生産に活用する計画だ。
・西側諸国による技術制裁が続く中、電子部品の完全国産化に向けた重要工程と位置づける。
・軌道上で製造された結晶は順次地球へ回収され地上での性能評価が行われる。
【編集部コメント】
宇宙空間で取得した膨大なデータを地上に送らず、軌道上で即座に処理する「宇宙エッジコンピューティング」は、通信遅延の解消と帯域節約に不可欠な技術です。今回の実証成功は、リアルタイムの環境監視や自律的なミッション運用における優位性を裏付けるものであり、将来の商業宇宙ステーションや月探査インフラにおける標準仕様となる可能性を秘めています。
【出典情報】
公式リリース
Роскосмос переходит ко второму этапу эксперимента по полупроводникам(Роскосмос)
参照情報(報道)
Frontier India