【要点】

・豪ロケット開発のギルモア・スペースが、シンガポールのトランステレスティアル社と提携した
・同社のレーザー通信端末を自社衛星に統合する計画を発表
・レーザー通信とは、電波の代わりに光を用いてデータを伝送し、従来の数倍の高速化を図る技術を指す
・人工知能(AI)活用による衛星データの肥大化に対応し、地上への高速ダウンリンクを実現する
・従来の無線周波数(RF)帯における通信容量の制限や干渉リスクの回避を目的としている
・ギルモア社の衛星プラットフォームに本端末が搭載され、軌道上実証が行われる予定
・本提携は、オーストラリアとシンガポール間の宇宙技術における地域協力を象徴するものである
・報道によると、宇宙空間から地上、あるいは衛星間での高速通信網構築を目指す

【編集部コメント】

宇宙データの需要が急増する中、従来の電波通信では帯域不足が課題となっている。本提携は、次世代のインフラとして期待される光(レーザー)通信を、民間主導で実用化する重要なステップである。AI解析を前提とした大量の観測データをリアルタイムに近い速度で処理・共有する能力は、今後の宇宙ビジネスの競争力を左右する鍵となる。

【出典情報】

公式リリース:Gilmour Space(公式サイト)「Gilmour Space selects Transcelestial lasers to unlock high speed satellite communications for the AI-era」
https://www.gspace.com/post/gilmour-space-selects-transcelestial-lasers-to-unlock-high-speed-satellite-communications-for-the-ai

参照情報(報道):Space Connect「Gilmour Space taps Transcelestial lasers to boost satellite data links for AI era」
https://www.spaceconnectonline.com.au/satellites/6936-gilmour-space-taps-transcelestial-lasers-to-boost-satellite-data-links-for-ai-era

参照情報(報道):Australian Defence Magazine「Gilmour Space and Transcelestial partner on satellite laser comms」
https://www.australiandefence.com.au/news/news/gilmour-space-and-transcelestial-partner-on-satellite-laser-comms