【要点】

・NASAは衛星データの処理効率を高めるため、新たなコンテスト「Space to Soil」を発表した
・衛星上で直接データを解析する「搭載型AI(人工知能)」のアルゴリズム開発を目的とする
・対象分野は土壌の状態把握や農業監視であり、地球環境の変化を迅速に捉えることが狙いである
・「軌道上処理」により、衛星から地上へ送信する膨大な生データの削減を目指す
・軌道上処理とは、地上に送る前に衛星内で解析を行い、必要な知見のみを抽出する技術を指す
・従来の手法ではデータの受信と解析に時間がかかる課題があり、AIによる即時性が求められている
・本コンテストは外部のエンジニアや研究者から広くアイデアを募るクラウドソーシング形式をとる
・報道によると、最優秀案には賞金が授与され、将来の観測ミッションへの採用も検討される

【編集部コメント】

地球観測データの爆発的な増加に伴い、地上への通信帯域の逼迫が深刻な課題となる中、本取り組みは「データの量から質の転換」を目指す戦略的な一歩といえる。衛星側で判断を下すエッジコンピューティング(端末近くでのデータ処理)を宇宙空間で高度化することは、災害対応や精密農業の即時性を高める上で不可欠な技術基盤となるだろう。

【出典情報】

公式リリース:NASA(公式サイト)「NASA Space to Soil Challenge」
https://www.nasa.gov/directorates/stmd/prizes-challenges-crowdsourcing-program/center-of-excellence-for-collaborative-innovation-coeci/nasa-space-to-soil-challenge/

参照情報(報道):SatNews「NASA Launches “Space to Soil” Challenge to Pioneer Onboard AI for Earth Observation」
https://news.satnews.com/2026/02/03/nasa-launches-space-to-soil-challenge-to-pioneer-onboard-ai-for-earth-observation/