【要点】

・米カリフォルニア州の地上局インフラ開発スタートアップNorthwood Space(ブリジット・メンドラーCEO)が、1億ドルのシリーズB資金調達と、米宇宙軍(USSF)からの4,980万ドルの契約獲得を同時に発表した
・シリーズBラウンドはWashington Harbour Partnersが主導し、a16zが共同主導。Founders Fundなども参加しており、3,000万ドルのシリーズAから1年足らずでの大型調達となった
・調達資金は、独自開発のマルチビーム・フェーズドアレイ型地上局「Portal」の製造体制スケールアップに充てられる(現在は月産8基体制)
・設置に数ヶ月かかる従来のパラボラアンテナと異なり、「Portal」は物理的な可動部を持たず、わずか12時間で設置・稼働させることができる
・宇宙軍との契約は、軍および民間の衛星を追跡・制御する重要インフラ「衛星制御ネットワーク(SCN)」の近代化を目的としている
・同社の技術により、低軌道(LEO)から中軌道(MEO)、静止軌道(GEO)までの複数衛星を同時に追跡可能となり、2011年以降逼迫していたSCNの容量(キャパシティ)不足を解消する
・同社は契約締結からわずか3ヶ月で宇宙軍に通信リンクを納入しており、民間ならではの圧倒的なスピードを示している

【編集部コメント】

元ディズニースターのブリジット・メンドラー氏がCEOを務めることでも話題のNorthwood Spaceですが、今回の大型調達と宇宙軍契約のダブル獲得は、同社の技術力が米国の国家安全保障インフラにおいて本物として高く評価された証左です。これまでパラボラアンテナ(物理的なパラボラ皿の向きを変える方式)に依存し、慢性的な容量不足に陥っていた軍の地上局ネットワークにおいて、可動部なしで複数衛星と同時通信できるフェーズドアレイ技術はまさにゲームチェンジャーとなります。「設置から12時間で稼働」「契約から3ヶ月で納入」という桁違いのスピード感は、旧態依然とした軍の宇宙インフラを民間主導で急速にアップデートする強力なモデルケースとなるでしょう。

【出典情報】

公式リリース
Northwood Raises $100M Series B to Accelerate Ground Infrastructure Delivery for High-Capability Space Missions – Northwood
https://www.northwoodspace.io/blog

参照情報(報道)
Northwood Space secures a $100M Series B and a $50M Space Force contract – TechCrunch
https://techcrunch.com/2026/01/27/northwood-space-secures-a-100m-series-b-and-a-50m-space-force-contract/

Northwood Space Raises $100M Series B and Wins $50M Space Force Contract — SatNews
https://news.satnews.com/2026/02/07/northwood-space-raises-100m-series-b-and-wins-50m-space-force-contract/