【要点】

・ロシア国防省の主導により、プレセツク宇宙基地から「ソユーズ-2.1b」ロケットによる軍事衛星の打ち上げが2026年2月5日に実施された
・ロシア国防省は衛星の具体的な目的を明らかにしていないが、軌道傾斜角約96.6度の「極軌道(太陽同期軌道)」へ向かう飛行経路から、偵察衛星(Bars-Mなど)である可能性が高いと分析されている
・米宇宙軍のデータによると、今回の打ち上げで合計9つの物体が軌道上に投入された
・メインとなる1機の衛星(高度約330km)を分離した後、上段ロケット(フレガート)が高度約500kmへ軌道を変更し、残りの小型衛星群を展開したとみられる
・最近、ロシアの「Luch-1」および「Luch-2」衛星が欧州の重要通信衛星に異常接近し、信号を傍受している疑いが欧州の安全保障機関から指摘されているなど、ロシアの宇宙活動への警戒が高まっている中での打ち上げとなった

【編集部コメント】

ロシアが軍事目的で複数の衛星を一度に展開したというニュースです。注目すべきは、メインの衛星と複数の小型衛星群を異なる高度に配置している点です。西側諸国やウクライナへの情報収集(光学・電子偵察)能力を強化する狙いがあると考えられます。直近ではロシア衛星による欧州の通信衛星への異常接近(通信傍受の疑い)も報告されており、宇宙空間における「影の軍事活動」がますます活発化している実態が浮き彫りになっています。

【出典情報】

公式リリース
Russian Space Troops successfully launch Soyuz-2.1b missile carrier from Plesetsk Cosmodrome – (Russian Ministry of Defence statement) GlobalSecurity.org
https://www.globalsecurity.org/space/library/news/2026/space-260205-russia-mod01.htm

参照情報(報道)
Russia Launched Military Satellites, Likely for Reconnaissance, Into Space – Militarnyi
https://militarnyi.com/en/news/russia-launched-military-satellites-likely-for-reconnaissance-into-space/

Russian Spy Satellites Accused of Intercepting Europe’s Orbital Lifelines – Orbital Today
https://orbitaltoday.com/2026/02/09/russian-spy-satellites-accused-of-intercepting-europes-orbital-lifelines/