【要点】

・再生可能エネルギー技術企業のPowerBankは2026年2月13日、2025年度通期売上高が2,230万ドルに達したと報告した。
・同社は決算発表に合わせ、太陽光発電を動力源とする宇宙ベースのAIコンピューティング事業への新規参入を明らかにした。
・本事業では、軌道上に設置した高効率太陽光パネルから供給される電力を利用し、データセンターの運用を行う。
・宇宙空間でのエッジコンピューティングにより、地上へのデータ転送負荷を軽減し、リアルタイムの画像解析サービス等を提供することを目的とする。
・PowerBankは、自社の高密度エネルギー貯蔵技術を宇宙機の電力管理システムに転用し、軌道上での安定した電力供給を目指す。
・報道によると、同社は低軌道(LEO)にAI処理専用の小型衛星コンステレーションを構築する計画を検討している。
・宇宙ベースのコンピューティングは、地上の冷却コストや土地確保の制約を受けない次世代のインフラとして位置付けられている。
・今回の事業拡大は、クリーンエネルギー技術と宇宙産業のシナジーを最大化する同社の成長戦略の一環である。

【編集部コメント】

PowerBankによる宇宙AI事業への参入は、エネルギー供給能力を核とした宇宙ビジネスの多角化を示す好例である。AIの計算需要増大に伴う消費電力と熱処理の問題に対し、太陽エネルギーが豊富な軌道上で処理を完結させるアプローチは合理的と言える。通信遅延の解消とグリーンな計算リソースの提供を両立できれば、リモートセンシングや安全保障分野におけるデータ利活用のビジネスモデルを根本から変える可能性を秘めている。

【出典情報】

公式リリース
PowerBank Reports Full Year 2025 Revenue of $22.3 Million and Unveils Space-Based AI Initiatives(PowerBank)
https://powerbank.energy/investors/news/2026-02-13-financial-results
参照情報(報道)
PowerBank revenue climbs to $22.3 million, announces solar-powered space-based AI computing(pv magazine USA)
https://pv-magazine-usa.com/2026/02/13/powerbank-revenue-climbs-to-22-3-million-announces-solar-powered-space-based-ai-computing/