【要点】
・宇宙スタートアップのElevationSpaceは2026年2月12日、シリーズAラウンドにおいて総額15.4億円の資金調達を実施したと発表した。
・本ラウンドはジェネシア・ベンチャーズをリード投資家とし、三菱UFJキャピタルや複数の既存投資家が参加している。
・同社は宇宙環境利用プラットフォーム「ELS-R」の開発を進めており、無重力環境での実験後に検体を地球へ回収するサービスの提供を目指す。
・調達した資金は、初号機「ELS-R1」の開発加速および大気圏再突入時に不可欠な耐熱材や姿勢制御システムの高度化に充てられる。
・宇宙ステーション(ISS)の退役を見据え、民間によるポストISS時代の研究開発インフラとしての地位確立を目的とする。
・独自のハイブリッドロケットエンジン技術を活用し、低コストかつ高頻度な宇宙往還サービスの実現を図る。
・報道によると、今回の増資により同社の累計資金調達額は約23億円に達し、組織体制の拡充と拠点整備も並行して進める方針とされる。
・2026年内の「ELS-R1」打ち上げに向けた最終試験フェーズへ移行し、国内外の製薬・材料メーカーとの連携を深化させる。
【編集部コメント】
ElevationSpaceによる大型調達の成功は、ポストISS時代における「地球回収型」宇宙環境利用の需要を市場が認めた結果といえる。これまで国家プロジェクトが独占してきた大気圏再突入技術を民間が掌中に収めることは、宇宙バイオや新材料開発のリードタイムを劇的に短縮する。同社の技術は、単なる輸送サービスを超え、軌道上製造と地上還元を結ぶバリューチェーンの要石として、日本の宇宙ビジネスにおける国際競争力を左右する重要な試金石となるだろう。
【出典情報】
公式リリース
【シリーズA】ElevationSpace、総額15.4億円の資金調達を実施。宇宙環境利用・回収プラットフォーム「ELS-R」の開発を加速(ElevationSpace)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000048.000125406.html
参照情報(報道)
宇宙スタートアップElevationSpaceが15.4億円調達、大気圏再突入機の実証へ(日経クロステック)
https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/news/24/02500/
東北大発の宇宙ベンチャーElevationSpaceがシリーズAで15億円超を確保(TECHBLITZ)
https://techblitz.com/elevationspace-series-a/