【要点】

・日本が宇宙から地球へワイヤレスで電力を送る「宇宙太陽光発電(SBSP)」の実証試験に乗り出す。
・実証衛星「OHISAMA(おひさま)」が、2026年度にスペースワン社の小型ロケット「カイロス5号機」で打ち上げられる予定。
・経済産業省の委託を受けた一般財団法人宇宙システム開発利用推進機構(J-spacesystems)がプロジェクトを主導する。
・高度約450kmの軌道上からマイクロ波を用いて電力を送信し、長野県にあるJAXA臼田宇宙空間観測所のアンテナで受信する。
・衛星側の発電能力は720Wで、地上でLEDを点灯させることで、宇宙由来のマイクロ波が利用可能な電力に変換されたことを証明する。
・2024年に実施された航空機(高度7km)からの送電実験の成功を踏まえ、宇宙空間での実証へとステップを進める。
・将来的な目標として、静止軌道(高度36,000km)に巨大な太陽光パネルを配し、1ギガワット(原発1基分相当)の発電を目指す。
・報道によると、天候や昼夜に左右されない究極のクリーンエネルギー源として、2040年代の実用化を視野に入れている。

【編集部コメント】

宇宙太陽光発電(SBSP)は、エネルギー自給率の向上と脱炭素化を同時に解決し得る「夢の技術」として長年研究されてきました。日本はマイクロ波送電や精密なビーム制御技術において世界をリードしており、今回の実証実験はその優位性を不動のものにする重要な試金石となります。技術的・経済的ハードルは依然として高いものの、成功すればエネルギー安全保障の概念を根本から変える可能性を秘めています。

【出典情報】

公式リリース
なし
参照情報(報道)
https://slguardian.org/japan-aims-to-beam-solar-power-from-space-in-groundbreaking-first/

https://www.asahi.com/ajw/articles/16293144