【要点】
・インドの宇宙スタートアップSatlabs Space Systemsが9クロール(約9,000万ルピー)の資金調達を実施
・投資会社のFinvolveおよびIndia Accelerator(IA)が同ラウンドに参加
・同社は「空飛ぶ地上局」として機能する、低コストなデータ中継衛星のコンステレーションを開発中
・地球観測(EO)衛星から地上へのデータ送信(ダウンリンク)における遅延解消が主目的
・地上局の通信範囲制限によるボトルネックを解消し、データ伝送の遅延を数時間から数分へと短縮させる
・防衛、農業、災害対応、洋上エネルギー、産業用IoTなどの重要インフラ向けにリアルタイム通信を提供する狙い
・調達資金はR&Dの加速、概念実証(PoC)衛星の打ち上げ、ネットワークの拡張に充てられる
・地上通信網の届かない地域に向けた「非地上系ネットワーク(NTN)による産業用IoT」への参入も計画
【編集部コメント】
本件は、地球観測データの「取得」ではなく「伝送(ダウンリンク)」という業界のボトルネックに着目した、非常に実践的なソリューションへの投資です。低軌道に数多くの観測衛星が打ち上げられる一方、地上局の上空を通過するわずかな時間しかデータを降ろせないという制約が課題となっていました。Satlabsが構築を目指す宇宙空間でのリレー(中継)ネットワークは、防衛や災害対応など「即時性」が価値を持つ市場において極めて重要なインフラとなり得ます。インドの宇宙エコシステムが、ロケット開発から特定領域の課題解決(ディープテク)へと成熟しつつあることを示す好例です。
【出典情報】
公式リリース
なし
参照情報(報道)
Indian deeptech space startup Satlabs Space Systems raises Rs 9 crore in funding – Indian Startup News
https://indianstartupnews.com/funding/indian-deeptech-space-startup-satlabs-space-systems-raises-rs-9-crore-in-funding-11093735