【要点】

・米ロケット開発企業Stoke Space Technologiesが、シリーズDラウンドの資金調達枠を拡張し、総額8億6000万ドルを調達したと発表
・2025年10月に発表された5億1000万ドルの調達枠に追加資本を上乗せした形
・今回のラウンド拡大により、同社の累計資金調達額は13億4000万ドルに到達
・調達資金は、第1段・第2段ともに完全かつ迅速な再使用が可能な中型ロケット「Nova」の開発加速に充てられる
・フロリダ州ケープカナベラル宇宙軍基地(第14発射施設:LC-14)の稼働や、量産体制の構築も推進する
・Novaは「航空機のような高頻度での運用(航空機ライクなオペレーション)」を実現し、政府および民間顧客のオンデマンドな打ち上げ需要に応える設計
・同社は米宇宙軍(USSF)、国防イノベーションユニット(DIU)、NASA、国立科学財団(NSF)などからも支援を獲得している

【編集部コメント】

SpaceXが実証した「ロケットの再使用」をさらに推し進め、第1段だけでなく第2段(上段)も含めた「完全再使用」を中型機で実現しようとしているのがStoke Spaceです。未上場の宇宙スタートアップが単一の資金調達ラウンドで8億ドル超もの巨額資金を集めたことは異例中の異例です。これは、同社が持つ独自の上段エンジン・熱シールド技術が高く評価されていると同時に、投資家や米国防総省が「SpaceXの独占を崩しうる、高頻度かつ低コストな次世代の宇宙輸送手段」の完成を強く渇望していることの証左と言えます。

【出典情報】

公式リリース
Stoke Space Technologies Extends Previously Announced Series D Financing to $860 Million – Stoke Space
https://www.stokespace.com/stoke-space-technologies-extends-previously-announced-series-d-financing-to-860-million/

参照情報(報道)
Stoke Space expands Series D funding to $860M to drive Nova launch development – SpaceDaily
https://www.spacedaily.com/reports/Stoke_Space_expands_Series_D_funding_to_860M_to_drive_Nova_launch_development_999.html