【要点】
・一般財団法人宇宙システム開発利用推進機構(Japan Space Systems:JSS)を中心とする日本チームが、宇宙太陽光発電(SBSP)の実証試験に向けた準備を推進している
・SBSPとは、宇宙空間に設置した太陽パネルで発電し、そのエネルギーを地上へ送る次世代の電力供給システムである
・2025年度中の打ち上げを目指し、小型衛星「OHISAMA」を用いた軌道上からのエネルギー伝送試験を計画している
・宇宙で集めた電力は「マイクロ波」に変換され、地上の受電アンテナへ無線で送信される
・マイクロ波とは、電子レンジ等にも利用される高周波の電磁波であり、雲を通り抜けてエネルギーを運ぶ特性を持つ
・地上での発電と異なり、天候や昼夜の別に関わらず24時間365日の安定したクリーンエネルギー供給が可能となる
・京都大学の篠原真毅教授らによる長年の無線送電技術の研究成果を基に、宇宙空間での技術検証へと段階を進める
・本プロジェクトは、日本のエネルギー自給率向上と脱炭素社会の実現に向けた革新的な一歩として期待されている
【編集部コメント】
宇宙太陽光発電は、天候に左右されない「究極の再生可能エネルギー」として長年研究されてきました。日本はマイクロ波による無線送電技術において世界をリードしており、本実証は技術的な優位性を産業競争力へ繋げる重要な局面です。エネルギー安全保障とカーボンニュートラルの両立を目指す国家戦略において、極めて優先度の高い事業として位置付けられます。
【出典情報】
公式リリース
JAXA(Research and Development Directorate) – Research on Microwave Wireless Power Transmission Technology
https://www.kenkai.jaxa.jp/eng/research/ssps/ssps-mssps.html
参照情報(報道)
SolarQuarter – Japan Advances Space-Based Solar Power Project To Beam Energy From Orbit
https://solarquarter.com/2026/02/21/japan-advances-space-based-solar-power-project-to-beam-energy-from-orbit/
Microgrid Media – Japan Successfully Beams Solar Power from Space to Earth in Historic Energy Test
https://microgridmedia.com/japan-beams-solar-power-from-space-to-earth/
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