【要点】
・宇宙専門調査会社のNovaspaceは、2025年の世界宇宙経済規模が前年比9%増の6,264億ドルに達したと報告した
・Novaspaceとは、業界大手のユーロコンサルとSpaceTec Partnersが合併して誕生した組織である
・報告書は2025年を、政府主導から商用サービス主導へと市場の主役が移り変わる「構造的転換点」と定義した
・政府支出額は前年比11%増の1,250億ドルで、地政学的緊張を背景に国防関連支出が18%増と大きく伸びた
・民間商用部門の売上高は5,000億ドルに到達し、宇宙経済全体の約8割を占める巨大市場となっている
・成長の主因は衛星通信分野であり、Starlinkなどの低軌道衛星コンステレーションの普及が大きく寄与した
・コンステレーションとは、多数の小型衛星を互いに連携させて全地球的な通信・観測網を構築する仕組みを指す
・2030年代半ばには、商用サービスが牽引する形で市場規模は1兆ドルを突破するとの予測が示されている
【編集部コメント】
宇宙産業が国家の科学プロジェクトから、通信やデータ活用を軸とした自律的な巨大経済圏へと変貌を遂げたことが数値で裏付けられました。国防予算の増大という側面はあるものの、それ以上に民間サービスの収益性が向上し、市場の主軸となった点は歴史的な転換と言えます。今後は1兆ドル市場への拡大に向け、地上産業とのさらなる統合が加速する一環として位置付けられます。
【出典情報】
公式リリース
Novaspace「Global Space Economy Reaches $626 Billion, Marking a New Phase of Growth」
https://nova.space/press-release/global-space-economy-reaches-626-billion-marking-a-new-phase-of-growth/
参照情報(報道)
sorae「世界の宇宙経済は6264億ドルに 「Space Economy Report」が示す2025年の構造的転換点」
https://topics.smt.docomo.ne.jp/article/sorae/world/sorae-sorae-149645?page=4
ライブドアニュース「世界の宇宙経済は6264億ドルに 「Space Economy Report」が示す2025年の構造的転換点」
https://news.livedoor.com/article/detail/30616612/