【要点】

・米宇宙軍(USSF)はUnited Launch Alliance(ULA)のVulcan Centaurを用いた国家安全保障(NSSL)関連ミッションの打ち上げを一時停止した。
・この措置は2026年2月12日のUSSF-87ミッションで固体ロケットブースターに異常が確認されたことを受けたものとされる。
・打ち上げは予定軌道への投入に成功した一方、上昇中にブースターの挙動に想定外の事象が生じた可能性が指摘されている。
・Space Systems Command(SSC)とULAが共同で、テレメトリデータや関連要素の分析を進めている。
・調査完了まで次のNSSL打ち上げは実施しない方針で、影響が長期化する可能性も示唆されている。
・この停止により、今後予定される複数の国家安全保障ミッションのスケジュールに遅延が生じる可能性がある。
・ULAはAtlas VからVulcanへの移行を進めており、原因特定と再発防止が当面の重要課題となる。

【編集部コメント】

国家安全保障打ち上げでの異常は、成功していても運用判断に直結する。NSSLは「確実に上げられること」が最優先のため、再発要因が残る段階での継続は難しい。Vulcanの立ち上げ期における品質・信頼性の確立が、米国の打ち上げ能力とミッション計画全体の安定性を左右する局面に入った。

【参照情報】
参照記事
U.S. Space Force presses pause on all Vulcan Centaur launches due to booster anomaly
https://starlust.org/u-s-space-force-presses-pause-on-all-vulcan-centaur-launches-due-to-booster-anomaly/
参照記事
Space Force Pauses Vulcan Missions amid Anomaly Investigation
https://www.airandspaceforces.com/space-force-pauses-vulcan-missions-anomaly/