要点
- 米宇宙軍Space Systems Commandは2026年4月27日、Space-Based Airborne Moving Target Indicator(SB-AMTI)構想を発表した。
- SB-AMTIは、空中を移動する脅威を宇宙から継続的に追跡する能力を目指すプログラム。
- 従来の航空機搭載センサーは、敵の防空能力が高い環境では運用リスクが増している。
- SB-AMTIは宇宙ベースのセンサー、AIを活用した地上処理、セキュアな通信リンクを組み合わせる構想。
- 米宇宙軍は、Space-Based Sensing and Targeting(SBST)ポートフォリオの下で同能力の取得を進める。
- 取得戦略では複数ベンダー方式を採用し、商業宇宙企業や従来型防衛企業の技術を取り込む。
- 参照記事によると、2027年度予算要求では空中・地上移動目標追跡の宇宙ベースシステムに80億ドル超が要求されている。
- 今回の動きは、米軍の移動目標監視が航空機中心から宇宙を含む多層型アーキテクチャへ移行しつつあることを示す。
編集部コメント
SB-AMTIは、宇宙軍の任務が衛星の運用・防護にとどまらず、地上や空中の戦域認識を支える方向へ広がっていることを示します。航空機では入りにくい高脅威環境を宇宙から補完する構想は、作戦上のリスク低減と監視の持続性を高める可能性があります。一方で、空中目標を軌道上からリアルタイムに追跡するには、センサー性能、処理速度、通信遅延、コストなど多くの課題が残ります。
参照情報
一次情報(公式発表、PRサイト等)
Securing the ultimate high ground: how the Space Force is revolutionizing airborne target tracking
参照記事
Pentagon budget affirms Space Force role tracking moving targets from orbit
https://spacenews.com/pentagon-budget-affirms-space-force-role-tracking-moving-targets-from-orbit/